現在台風15号で浸水被害などが相次いでいる静岡県。
現地への心配の声が上がる中で街全体が水没している画像が
Twitterで投稿し拡散されています。
しかし、この画像はAIで生成されたデマ画像であると判明しました。
投稿者は簡易的な謝罪文を用いて謝罪するものの
文章の中には煽りのようなものも含まれていて反省する気が全く見られませんでした。
もしかすると命に関わるような事態になりかねないのに
あまりにも甘く見た対応で本当に許せませんね。
AIでデマ画像を投稿!?謝罪するも反省する気ゼロ
9月26日の早朝にTwitterである匿名アカウントで画像が投稿されました。
「ドローンで撮影された静岡県の水害」と題して街全体が水没しているかのような
画像が3枚投稿されています。
画像では住宅のほとんどが濁流に包まれています。
この空撮を見ただけでは正直ウソか本当かの見分けはつきにくいと思いますね。
このような画像がいきなりタイムライン上に出てきたら驚いてしまうのではないでしょうか。
被害の甚大さを移した画像に大きな反響があり、午後6時現在でこのツイートは
4000以上のリツイートといいねを獲得しています。
しかし、これらの画像を見た静岡県の担当者は今回の大雨被害のものではないと否定したことと
画像にAIで作成された画像とみられる特徴があることからデマ画像の可能性が示唆されました。
その後、投稿者本人がAIで画像をつくったことを認めました。
そして投稿者本人から文書作成ソフトで作られたと思われる謝罪文が投稿されました。
謝罪文の内容は
- 画像は偽物であること
- 投稿で使用したAI画像生成ソフトについて
- 画像を投稿した目的は特になく、拡散されることなど予想していなかった
- 今回デマ画像を投稿したことと現地で被災されている静岡県の住民たちへの謝罪
など今回の行為について謝罪していました。
しかし、文章の最後に画像を見て信じてしまった人たちを煽るような内容が
書かれており批判も集まっています。
率直に言うと自分が責められていることに対して逆ギレしているかのようです。
謝罪文にしてはずいぶん幼稚な者だと感じました。
普通であればこのような社会を混乱させかねない画像を投稿しません。
今回の件については完全に投稿者の自業自得だと言えるでしょう。
災害時のネットリテラシーとは
投稿者は謝罪文の最後に
「情報を確かめないで鵜呑みにする人はネットリテラシーがない」
と画像を信じて拡散させてしまった人たちを非難する内容を書いていました。
確かにSNSが発達した現代ではウソの情報を意図的に流す輩が少なくありません。
そのため、その情報が正しいか間違いかを見抜くネットリテラシーが必要です。
しかし、情報を提供する側にも人々の生活に影響を与えるのではないかという
ネットリテラシーが必要であると思います。
普段の生活では冷静に情報を見分けられることができても
台風や地震のような災害に遭った場合は命に関わるので
パニックになって情報を冷静に分析しにくくなってしまいます。
なので情報を発信する側は正しい情報、有益な情報をしっかり
見極めて発信しなければなりません。
今回、デマ画像の投稿者は画像を見て信じてしまったユーザーをネットリテラシーがないと
非難していますが、投稿者も正しい情報を発信する配慮がないと反論したいですね。
最近ではAIの技術が発達し、特定の単語を打ち込むだけで
イラストを表現することができるようになりました。
なんかAI生成でデマだろといわれる洪水画像があんまり綺麗にできてるんでホントにこんなん生成できるんかなと思って自分でもやってみたら意外とできてしまった。1枚めと3枚めがよくできてる
ホントにエセ画像見破るの難しい時代になっとるなあ pic.twitter.com/qbIKeFtzDx
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) September 26, 2022
正しい方向でAIを使えば非常に面白い技術であるのに
どうして災害の画像を作ろうと思ってしまったのでしょうか。
しかも作った画像を自分の中に留めず世に公開するなど非常識甚だしいです。
科学は扱う人次第で有益な道具になるし、悲劇を生む元凶になってしまいます。
今後もAIを使ったデマ画像が投稿されないことを祈るばかりです。
まとめ
今回のデマ画像の件は非常に悪質なものです。
投稿者は表向きには反省しているように見えますが
その実は全く反省していませんでした。
自分のふざけた投稿が人の命に関わるかもしれないという
配慮をしっかりもってほしいものです。