本日、ヤフーニュースで10年前の高校野球での
ある「炎上事件」が再び取り上げられ話題になっています。
10年前の試合というとかなり昔のことのように思えますが
その事件の動画は今でも多く再生されているため
高校野球ファンの記憶に強く残っているそうです。
また、再びこの炎上事件について取り上げられたため
ヤフーニュースのコメント欄では当時の事件について
賛否両論の議論が再び起こっています。
それにしても、なぜ10年前の試合が再び取り上げられた
のでしょうか?
それは10年前の当事者がその経緯を話したからなのです!
10年前の高校野球の「炎上事件」とは?
炎上事件が起こったのは2012年の夏。
神奈川県大会、「日大藤沢」対「武相」の試合で起こりました。
この年の1回戦屈指の好試合になるだろうと予想されていました。
実際にその予想は当たっていて、9回裏まででで2-2と
激しい試合展開になっていました。
そして9回裏で衝撃的な事件が起こってしまいます…!
日大藤沢の攻撃で起きた。一死満塁から日大藤沢の選手が放った打球はふらふらと三遊間に上がる。審判からインフィールドフライが宣告され、武相の遊撃手がキャッチ。絶体絶命のピンチで一つアウトを取った武相の内野陣は守備の確認のために一度、マウンドに集まったのだが、その瞬間、三塁にいた日大藤沢のランナーが突然、するすると走り出し、本塁を駆け抜けたのだ。
「セーフ!」
主審が宣告し、息詰まる好ゲームはあっけなく終わった。武相ナインはぼうぜんとし、球場は騒然とした。
この問題の要になったのは「インフィールドフライ」
野球の詳細なルールは知らなかったため調べると
- ノーアウトまたは1アウト
- 走者が一・二塁または満塁にいる
- 打者が内野フライを打ち上げた時
の3つの条件が満たされたときに宣告されるそうです。
また、インフィールドフライは
フェア(ファウルじゃなかった)の場合、打者は自動的にアウトになるが
タイムがかからないとプレーは継続になるそうです。
1点でも負けてしまうという極限状態だったためか
理由は定かではありませんが、虚を突いた
藤沢高校のホームインにより武相高校は敗北しました。
これに納得がいかない武相ナインは猛然と抗議するも
結局かなわず、憮然とした表情で本塁に整列し試合が終わりました。
この武相高校の対応に野球ファンは大激怒。
無礼だという声やルールを理解していなかった
武相高校が悪いという声が現在も挙がっています。
一方で、武相の隙をついてホームインした藤沢高校
に対しては絶賛の声が相次ぎました。
この試合は高校野球史に残る貴重な教訓として
ファンからは位置づけられているようです。
炎上事件がまた取り上げられた理由とは?
それではなぜ、10年前の炎上事件が取り上げられたのでしょうか?
理由は、当時の武相ナインの1人が取材に応じたからです。
その人物とは、お笑いコンビ「金の国」の渡部おにぎりさん。
当時は武相高校の4番キャッチャーで出場していました。
事件が起こる直前はブルペンで控え投手の投球を受けていた
ようで、サヨナラインフィールドフライが起こり
あっけなく終わってしまったと話されています。
そして試合の様子はインターネットに流され
各方面から相当批判されたようです。
SNSがまだ流行ってない時なのに批判が多く来るのは
かなりのひんしゅくを買ったことが察せられますね…
確かに失礼な対応をしていたかもしれませんが
高校球児たちに直接批判声を挙げるというのは
ちょっとやりすぎな気もしますが…
もし、今同じような事件が起こってしまったら
外に一歩も出られないのではないでしょうか。
ただ、現在はサヨナラインフィールドフライの件は
笑い話となっているそうで、結婚式などでのネタ話
でよく話されていると、渡部おにぎりさんは話されています。
ルールを勘違いしてしまって負けてしまうという悔しい経験と
普通の高校生は経験しないような痛烈な批判を受けてきた
武相高校の野球部員たち。
大きな心の傷を残しているにもかかわらず
それでも前を向いて生きているそのたくましさに
感動を覚えてしまいます。
まとめ
渡部おにぎりさんは取材の最後にこう締めくくっています。
「エラーしても、三振してもいい。失敗を恐れずに、悔いが残らないプレーをしてほしい。ミスしたって大丈夫ですよ。だって、僕たちはあの夏、あれだけ『大炎上』しても、みんな前を向けてるんですから」
どんな失敗をしてもいつかは必ず前を向けるときがある。
高校野球だけではなく今を生きている人達に
勇気を与えてくれるメッセージだなとじんわりしてしまいました。
最後までご覧頂きありがとうございました。